ルーターの LAN に所属するデバイスにアクセスできる新機能「SIM ベースルーティング機能」をリリースしました
Virtual Private Gateway (VPG) Type-F において、新たな機能「SIM ベースルーティング」の提供を開始しました。
「SIM ベースルーティング」は、SORACOM Air for セルラーの IoT SIM を利用するネットワーク機器 (以下、ルーター) の配下に構築されたローカルネットワーク (以下、ルーターの LAN) に所属するデバイスに対して、ルーターでの転送設定を行うことなく、VPG Type-F に所属するデバイスから、ルーターの LAN に所属するデバイスに直接接続を実現する機能です。
なお、SIM ベースルーティングを利用した場合、接続先のデバイスに接続するために指定する IP アドレスは、ローカルネットワークの IP アドレス (例: 192.168.1.x) です。
これまで、ルーターの LAN に所属するデバイスに接続する場合は、ルーターでの転送設定が必要でした。転送設定はたとえば、ルーターの 8080 番ポートへの TCP 接続を、192.168.1.x の 8080 番に転送する、といった設定です。デバイスの IP アドレスを指定するため、デバイスが増えるたびに個別に行う必要がありました。また、ルーターの転送設定に従ってパケットが転送されると、アプリケーションやデバイスの種類によっては動作しないことがありました。
SIM ベースルーティングを利用すると、ルーターで利用する IoT SIM に対して IP アドレスレンジ (192.168.1.0/24) を関連付けるだけで、Type-F に所属する IoT SIM やバーチャル SIM/Subscriber を利用するデバイスから、ローカルネットワークの IP アドレス (例: 192.168.1.x) を指定して、ルーターの LAN に所属するデバイスにアクセスできます。
SIM ベースルーティングによって、ルーティング設定を SORACOM で一元的に管理 / 設定できるため、拠点間接続機器や、IoT ゲートウェイ、モバイルルーターに対するネットワークメンテナンスの手間や費用を削減できます。
詳しくは、SIM ベースルーティングを利用する を参照してください。